1月に帰省した際に、六花亭の札幌本店に行ってきました。
デパートや新千歳空港のお土産屋では、よく六花亭のお菓子を買ってましたが、ようやく本店に行けました。
なんと札幌駅から徒歩で約5分で着いたので駅近でびっくり。
店舗に向かう途中、赤レンガ旧道庁が遠くに見えましたが、今は改装中で建物を大きく囲むパネルに赤レンガ旧道庁の絵がどどんと描かれているのが印象的だった。
六花亭 札幌本店は札幌駅から徒歩約5分で行ける美術館思考の店舗
さて、本店に到着すると、入口の壁にはフレームをいくつも壁面に展示した演出をされていて、ぱっと見、美術館的な印象も漂わせているのが、さすが自社ビルの本店は違うな..という好感をもった。
早速入口に入ると花柄の包装紙と同じ大きなのれんがかかっていて、店内に入るのワクワクが増してきます。
店内には大勢のお客がお菓子を選んでいるのが見えて活気がありました。
広い店内には木製のテーブルがいくつも配置されていて、その上にはお菓子がいくつも陳列されていて、どれにしようかとつい目移りしそうになる。
もちろん、帰省の際に、いつも買うマルセイバターサンドもあり、10個入りの本店で購入しました。
本店で購入するとお菓子の印象がちょっと違いますね。
それと、昨年末はオンラインショップの「おやつ屋さん」で注文した際に、「君が家」というアップルパイ風のお菓子があったので探しましたが、季節限定品なのでなかったのがちょっと残念。
でも他にお菓子以外に六花亭のグッズもあって、エプロン、枕カバー、テープ、クリアファイル、メモ帳、ボールペン、シャープペンシルなども販売していた。
小さなメモ帳が花柄包装紙の表紙でかわいかったのでボールペンと一緒に買いました。
階段を上がると2階にはカフェがあり、ここもお客が多く何組も呼ばれるのを待っていました。
カフェの壁やテーブル、イスなどは白を基調にして、椅子にはどれも花柄包装紙のクッションが置いてあるので、雰囲気に親しみを感じます。
アイスなのでなかなか土産にできない「マルセイアイスサンド」を食べたかったですが、ちょっと時間がなかったので次回のお楽しみにしました。
農民画家 坂本直行の生い立ちも六花亭のお菓子作りに息づいている
包装紙の花柄は、農民画家の坂本直行氏が描いたものですが、先日TV番組『日曜美術館』で「山と原野とスケッチと~農民画家 坂本直行~」という題で直行氏の生い立ちを特集していたので見入ってしまいました。
北海道の釧路に生まれて、学生の頃から登山好きで北大では山岳部に所属し北海道の山々を登山したそうで、子どもの頃から山の絵を描くのが好きだったそうです。
札幌に住んだり上京して園芸の仕事をしたり、帯広に戻って開墾農業を始めたといいます。
農業の貧しい暮らしの中でもその時の日高山脈の風景に惹かれて、仕事の合間にスケッチをしたり、油絵を描いたりして趣味で山の絵を描き続けていたそうです。
ある陶芸家が直行氏の自宅に訪問した際に、山を描いた作品を見てその画力に気づき個展を進めて、札幌で個展を開催したときには山岳愛好者が直行氏の作品を次々に購入したことで、農業を離れようやく画家の生活をスタートしたそうです。
また、六花亭製菓の創業者・故小田豊四郎氏の依頼を受けて、児童詩誌『サイロ』創刊の表紙絵を長年にわたり描き続けて、それがご縁で六花亭の包装紙(花柄)を手掛けることになったそう。
画家の生い立ちも思うと、北海道の大地の素材でお菓子が作られて、原野の花々や北の大地を印象付けるお菓子やパッケージにも自然と愛着が湧いてきます。
そんなことを思いながら、六花亭の公式サイトをクリックすると、花柄の包装紙の絵柄が一面に広がって「お菓子は大地の恵みです」という言葉に妙に納得してしまう。素敵なので是非クリックしてみてください。